大木町にて、地震によりずれたお墓を修繕。耐震ボンドで据え直し・目地打ち

こんにちは。福岡県南部、筑後地方を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、松尾石材です。今回は、大木町にあるお墓で、地震によってずれてしまった墓石の据え直しと目地の補修をさせていただきましたので、その様子をご紹介します。

大木町 お墓修繕(ズレ直し・目地打ち)

先日の令和8年熊本地震のあと、「地震でお墓がずれているので、一度見に来てもらえないだろうか」とお電話をいただきました。当店で建立したお墓ではありませんでしたが、以前から当店のことをご存じで、ご連絡をくださったということでした。

 

早速現地を確認しに向かいました。田んぼと川に挟まれた道を進むと、二基の大きな和型墓石が並んで建てられていました。遠くから見ても、棹石が動いてしまっているのがわかります。

 

お墓を正面から見たところです。特にこちらの代々のお墓は、このように棹石が大きく動いて、あと少しで落下してしまいそうな状態でした。このまま次に大きな揺れがあると危険だと判断し、できるだけ早く据え直しを行うことになりました。

 

ズレた部分を確認すると、石が横方向へ大きく移動し、端のぎりぎりのところで止まっている状態でした。現地で確認したときは、「ここで止まっていて本当によかった」と感じるほどで、もう少し動いていれば落下していた可能性もあります。

 

また今回のお墓は、棹石の一辺が約42cmある大きな造りで、棹石だけでも500kgほどありました。そのため、人の力だけで動かすことはできず、機械を使用して慎重に作業を進めます。

 

隣に並ぶもう一基のお墓も確認すると、こちらにもズレが見られました。先ほどの石ほど移動量は大きくありませんでしたが、本来の位置から動いていることが分かります。また、古いお墓なので目地もとれてしまっています。まずは一つひとつ状態を確認し、安全に据え直す方法を検討しました。

 

据え直しが完了しました。墓地へ向かう道は田んぼと川の間にある細い道で、通常使用するユニック車を入れることができない場所でした。そのため今回は、小型の移動式クレーンを現地へ入れて作業しています。約500kgある石を一つずつ吊り上げ、位置をきちんと確認しながら二基とも元の状態へ据え直しました。

 

大きくずれていた部分も、きれいに元の位置へ戻りました。据え直す際には石と石の間へ耐震ボンドを使用し、今後の揺れに備えて補強しています。地震に対して絶対に動かないと言い切ることはできませんが、今回のように一度接着が外れてしまった状態と比べれば、しっかり固定された状態になります。

 

こちらはもう一基のお墓です。こちらも同じように、耐震ボンドで補強して目地を打って仕上げました。

 

お客様にも工事完了をご報告し、安心していただけました。このたびは、お墓の修理を当店へご相談いただきまして、ありがとうございました。あと少し動いていれば石が落下しかねない状態でしたので、大きな被害になる前に早々にご連絡をいただけて修理ができて、本当によかったです。お墓のことで何かご心配なことなどございましたら、またいつでもご連絡ください。

今回の地震後、私が過去に携わったお墓についても確認して回りましたが、確認した範囲では、幸い影響が出ているお墓は見られませんでした。当店がお仕事をさせていただいている地域ではお墓への影響は少なかったようですが、遠方にお住まいのお客様もおられますので、状況をご報告して安心していただけました。墓石のズレは、お墓が倒れて石が傷ついてしまったり、ほかのお墓に被害が出てしまったりといったことにもつながりかねません。もし気づかれた場合は、できるだけお早めにご連絡ください。